おもてなし 私たちは青森県・北海道道南地域を訪れたお客様に、心のこもった対応を通じて、何度も訪れたい気持ちをもって欲しいと目指しています。
ここでは青森県・北海道道南地域で「おもてなし」に取り組んでいる方々をご紹介します。

Vol.6 西谷 雷佐(にしや らいすけ)
 青森県内でまちあるきの先駆けである弘前路地裏探偵団。今回は、弘前路地裏探偵団のエースとして活躍し、また、地域に根差したユニークなツアーを数多く手掛ける着地型旅行会社「たびすけ合同会社西谷」の代表を務めるライライさんこと西谷雷佐さんにインタビューしてきました。

弘前路地裏探偵団について

 路地裏探偵団が始まったのは東北新幹線新青森駅が開業した平成22年で、僕が入ったのは平成24年からです。路地裏探偵団に興味があって、鹿田智嵩団長に年賀状を送った際「どうしたら路地裏探偵団に入れますか?」と書いたらスカウトに来てくれました(笑)。
 現在は団員30名が活動しています。本編の夕暮れ路地裏探偵団のほか、津軽のおかあちゃん「アパテドラ」が案内するスイーツ付まちあるきや、春は弘前公園の夜桜、冬にはライトアップした洋館を巡るなど、四季折々に変化する弘前ならではの「路地の風景」を1年中ご案内しています。

 また、新しくまちあるきを始めたい自治体等から依頼を受け、ガイド育成のお手伝いもしています。今では青森県内40市町村中25の地域がまちあるきに取り組んでいます。その他、函館市には唯一のれん分けした「大門路地裏探偵団」があり、コスチュームもコンセプトもそのままに、函館バージョンの「路地裏散策」を楽しむことができます。


弘前の魅力とは

 もともと弘前は好きでしたが、海外留学で地元を離れ「やっぱり弘前っていい街なんだ」と再認識しました。分かりやすいところで言うと弘前城の桜や弘前ねぷたはもちろん素晴らしいですが、僕は弘前の魅力って「暮らしぶり」だと思っているんです。この場所で生活している人たちが日常的にやっていること、あちこちに温泉があるとか、ちょっと車を走らせれば岩木山があってリンゴ畑が広がっているとか、ありふれた日常の暮らしぶりそのものこそが弘前の最大の魅力だと思っています。だからお客様には暮らすように旅して欲しいですね。特別に何かすると気張るのではなく、何もしないでぼーっとしている日があってもいいかもしれないし、地元の人と交流して、街を歩いたり、山に行ったり、疲れたら温泉に行ったりみたいな感じに、日本人も外国人も、大人から子どもまでたくさんの方々に楽しんで頂きたいです。


おもてなしとは

 地域の人は、観光客を親友だと思えばいいんですよ。親友が青森に遊びに来たら美味しいお店に連れて行って時間作って案内するじゃないですか。あとは「シビックプライド()」っていう言葉があって、街は自分事、街は自分の体の一部ぐらいに思うようになること。街の変化に気づきその情報を親友に教えてあげる。「街は自分自身、訪れる観光客はみんな親友」、それがおもてなしだと思います。
 路地裏探偵団の活動でいうと、観光客を案内していると商店街の人たちが「どうしたの?」「どこから来たの?」と話しかけてくれるようになりました。それは僕らが商店街の人に「声を掛けてね」と頼んでいるわけではなくて自然とにじみ出てきているものなんですよね。そういう意味でいうと路地裏探偵団が地域に馴染んでいき、まちの人も自然と声をかけてコミュニケーションを始めるというおもてなしのベースを地域とともに作ってこれたのかなと嬉しくなります。


青森県を訪れる方へのメッセージ

 今回、北海道新幹線開業ということで道南地域を目的地とするお客様がたくさんいらっしゃると思いますが、その途中には奥津軽いまべつ、新青森、七戸十和田、八戸と青森県内にもいろんな新幹線駅があります。行く途中、帰る途中でもいいので、ぜひ青森県内の駅で降りていただいて、みなさんのまちにはない「青森ならではの暮らしぶり」を肌で感じて欲しいなと思います。


インタビューを終えて  今回の西谷さんのインタビューでは、弘前に対する地元愛と多くのお客様に青森県のファンになってもらいたいという信念をひしひしと感じました。
 また、インタビューを終えた後のお話の中で「全てのものに意味と理由と価値がある」という言葉が印象的でした。旅の中でなんとなく見過ごしてしまうものでも、ゆっくり街を歩いて観察したり、或いは地元の人から話を聞いたりすることで、きっと新しい発見があってそれが旅の楽しみになると思います。
(葛西)

シビックプライドとは、一般的に、都市・街に対する誇りや愛着のことを意味しています。


畑中 宏之(はたなか ひろゆき) 村上 陽心(むらかみ あききよ) 宗前 マサル(そうぜん まさる) 小長谷 泰男(こながや やすお) 小枝 美知子(こえだ みちこ) 西谷 雷佐(にしや らいすけ)
ページトップへ